私たちの仕事

なぜ、「Chemia」には化学構造式が掲載されているのか

2022年9月8日

 臭素とヨウ素の化合物(化学中間体)分野では国内トップクラスのメーカーである、マナック株式会社のオウンドメディア「Chemia」は2021年4月に始まりました。
https://chemia.manac-inc.co.jp/

 私たちは2020年秋から、「メディアの目的」「メディアに必要な機能」などを、マナックの皆さんとワークショップをしました。それも、1日4時間を3日間にわたって。

 真剣なディスカッションで答えは見えてくるものです。

 目的は、インターネットによる情報発信で「従来はリーチできなかった新たな顧客層を発掘したい」。そこから議論を重ね、サイトのサブタイトルは「探したい化合物が必ず見つかる」になりました。

 さて、化学構造式の話です。化学構造式とは、亀の甲のようなスタイルをした化合物の構造を表す図です。

 これを掲載することにしたのは、マナックのある研究者の一言がきっかけでした。彼はこう言ったのです。「研究者は、化学構造式見れば、自分が欲しい化合物をつくれる会社かを想像したり判断したりできるものなんです」。

 たとえばA社の研究者がある役割を持つ化合物Bを探しているとします。それでマナックが扱う化合物の化学構造式を見れば、「マナックが化合物Bをつくれる可能性がある」と判断できるというわけです。

 この研究者の言葉を聞いて、原稿内に化学構造式を載せることが決まりました。

 私たちは、私たちの意見を押し付けることはしません。クライアント企業の皆さんとワークショップを通じて最適解を導き出したいと考えています。

 私が知る限り、化学構造式を掲載するメディアは見かけません。でも、Chemiaが化学構造式を載せている理由は、真剣なワークショップを重ねた結果が生んだアイデアだったのです。

Chemia

探したい化合物が必ず見つかる

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